あかまつ村

車イスで出かけよう (3)
西日本鉄道柳川駅
先日たまたま柳川に立ち寄る機会があったとです。
ご存じのように柳川は北原白秋や古賀政男生誕の地です。
そして何より僕の若い時代の人生転換の思い出の地です。
たまたま立ち寄ったとバッテン、
電車を降りたらでいきなり新しい車イス乗降機械との出会いが。
一昨年でしたか、JR二日市駅で載った機械と同種のもので、
あの時は階段から機械ごとおちそうになりましたが、その記憶が復活しましたよ。
でも、キャタピラーが違う作りで、これは良い機会だ是非体験をと乗ってみました。
皆さんも見てみて下さい。

車イス運搬自走機?
そんな名前が似合いそうな仰々しいものでした。
もうちょろっとスマートに乗れるものが欲しいですね。
写真には電車の中から物珍しげに眺めておられますよ。
それでもいいですけどね。
それで出かけるのを止めるということは一切ありませんから。
JR二日市駅では下りの階段で落ちそうになって、
後ろの駅員さんがぶら下がって転倒をとめてくれたのですが、
ここではそういう激しい揺れはなく、無事階段を上下出来ました。
然し帰りに降りる時はその揺れがやはり恐いものに感じました。
上りと降りでは感覚が違います。
鉄道会社はこういう機械を買う時に車イスに乗って試乗しないんですかね。
そんなこと言っても、今は車イスで乗り降り出来るだけで良いんです。
その最低の線をクリアしてくれなくては、私達車イスの人間にはどうにもならないんです。
その点で西鉄さん頑張ってくれているんです。
心から有り難うと言いたい。
車窓から見ただけですが、恐らく全線の7〜8割近い駅が車イスで乗降出来るようになったと思います。
久留米駅から大牟田駅までの間の一日あたりの乗降客の少ない駅は
法律ではバリアフリーは義務づけられていません。
今年から義務づけられるのですが、それは一日当たりの乗降者数5千人以上の駅です。
西鉄はそれを事前に更に広くやってくれているのです。
小さい駅は階段をスロープに変更しただけなんですが、
それでいいんです。
今はそうであるべきなんです。
お金をかけて数カ所を素晴らしく整備するより、
不便でも良いから、一カ所あたりの改造を少ない金額で、全駅を乗降できるようにしていただきたい。
これがバリアフリーのスタートなんです。
そこから始まって、次に改良があるんです。

只今体験学習中
その柳川駅で見た光景です。
アイマスクをして白い杖を持っていますから、
目の見えない方達の世界を体験する体験学習なんですかね。
頑張れ高校生!!
僕らの次の次の世代だけれど、ちゃんとした体験をして、大きく羽ばたいて欲しい。
僕たちの年代からの願いですよ。



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